【松前城の歴史】築城から落城、再建まで!道の駅松前とめぐる北海道の物語

松前城を訪れるくまの着ぐるみ姿のふたりを描いたイラスト
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前回は、横綱たちの迫力に圧倒された福島町をあとにして、
私たちが次に向かったのは――北海道最南端の城下町・松前

…とはいえ、
お城のことは正直ほとんど知らず、行ったこともなかったんですが😂

でも「道の駅があるし、今日はそこで車中泊しよう」
「ついでにスタンプラリーも押せるし!」という、
いつも通り“ゆる〜い理由”で立ち寄ることに。

そんな軽い気持ちで降り立った松前で、
まさかの絶景と、ほろ酔いと、ちょっぴり感動の歴史体験が待っていたのです…!✨

前回のお話はこちら

目次

城下町・松前にやってきました

記念館をいくつか巡ったあとの午後、私たちは北海道最南端の町・松前へとやってきました。
ずーっと続いていた雨もようやく止んで、ひとまず道の駅でほっと一息です☕✨


海を見ながら、しばしの休憩

道の駅松前の駐車場に停まるハイエース

道の駅松前は、目の前にドーンと海が広がる絶好のロケーション!🌊
この日は、長く続いた雨がようやく止んだこともあり、空気もすっきり。

そんなわけで、車に戻ってお昼タイムです!

北海道旅のマイルールとして、私たちは「コンビニはセコマ(セイコーマート)一択」。
この日ももちろんセコマで調達してきました♪

ミントサワーと焼きそば

実はこの道の駅で今夜は車中泊の予定だったので、
安心してミントサワーもいただきました🍹✨

ミントサワー

そして旦那は…お決まりのサッポロクラシック

サッポロクラシック

その名も『夏の爽快2020』ですよ…😋

そしてそのまま、ハイエースの後部座席に座って、スライドドアを全開にして海を眺めながらいただくランチ。
もう…これ、最高の時間じゃないですか?

「時間が止まったみたい…」
静かで、穏やかで、特別な時間でした。

そんなとき、ふと視線を感じて振り向くと…

ハイエースの車内から見える海辺の柵にとまるカモメ

なんと、鳥がすぐそばまで遊びに来てくれてる!?
人慣れしてるのか、じっとこちらを見つめても、逃げる気配はまったくなし。
堂々とした姿が、なんだか愛らしくて、思わずパシャリ📸

うみどり

後から調べて、この鳥が「ウミネコ」という名前だと知ります😅
この時は「ウミドリかわいいね〜」なんて呼んでました(笑)

この何気ないひとときが、今でも脳裏に焼きつくほど印象的で…

この頃は、車中泊での旅がだんだんと長期になってきていて、
海を見ながらランチをする――そんな時間が、いつのまにか“日常”になりつつありました。

でも今、こうして振り返ってみると、本当に贅沢で、かけがえのない時間だったなぁと思います。

ただ海を眺めながら、おいしいものを食べて、静かな時間を過ごす。

手すりの上で景色を眺める松前のカモメ

それだけで、こんなにも心が満たされるなんて――
旅って、やっぱりいいなぁって思える瞬間でした😊

ちょっと豆知識🐦 ウミドリって鳥、いないんですって!?

実は、「ウミドリ」というのは海辺に住む鳥たちの“総称”なんだそう。
つまり「カモメ」や「ウミネコ」「アジサシ」など、いろんな種類をまとめて呼ぶ名前みたいです。

海沿いの手すりにとまるウミネコの横姿

しかも「ウミネコ」って名前の由来は…

鳴き声が「ミャー」って猫みたいだからなんですって😹

こういう知識、旅先で得られるとちょっと得した気分になりますよね〜♪

🛳 道の駅 北前船 松前ってどんなとこ?

道の駅松前の駐車場と建物、背後に広がる緑の山々

道の駅 松前(正式名称:道の駅 北前船 松前)は、
北海道のいっちばん南にある松前町、松前城のすぐ近くにある道の駅です🚗🌸

目の前はドーンと津軽海峡!
天気が良ければ、岩木山や竜飛岬まで見渡せるという、まさに絶景スポット✨

2009年にオープンし、2018年には「うみ風テラス」という海の見えるデッキが完成。
ここで潮風を感じながらのんびりするのが最高なんです☺️

🚏 道の駅 北前船 松前|施設案内

📍 住所 北海道松前郡松前町字唐津379(国道228号沿い)
🕘 営業時間 物産販売:
▶︎ 4〜9月|9:00〜20:00
▶︎10〜3月|9:00〜18:00
※年末年始は休業あり
🍱 グルメ うみかぜ食堂(松前本マグロ丼・海鮮丼・ラーメンなど)
🛍 特産品 松前漬・魚介加工品・お菓子など
🚻 設備 24時間トイレ・Wi-Fi・ベビーベッド・公衆電話
🚗 駐車場 普通車 約70〜77台/大型車 3台
🌐 公式サイト https://michinoeki-matsumae.jp/
🗺 地図

※掲載情報は 2025年6月現在 のものです。


🍣 何があるの?

  • 🐟 松前漬けや新鮮な魚介類、お土産コーナー
  • 🍱 松前本マグロ丼・海鮮丼・ラーメンが食べられる「うみかぜ食堂」
  • 🧂 特産の「松前漬け」は数の子・昆布・スルメが入っていて、ご飯泥棒間違いなし!

\ 特に「松前本マグロ丼」は季節限定で大人気!🍣 /

この画像は 道の駅北前船松前公式サイト「お食事メニュー」ページ より引用させていただきました。

ほろ酔い気分で、次は松前城へ?

道の駅でのんびりしていた私たち、ふと街の方を眺めると、
何やら丘の上に“それっぽい建物”を発見。

松前城がある景色

「え?あれって…お城?ぽいよね?」「うーん、お城…かなぁ?」
答えが出ないので、とりあえずスマホを取り出してGoogle先生に聞いてみると…

どうやら本当にお城らしい!笑


よし、運動がてら行ってみよう!

せっかくだし、お散歩がてら行ってみることに🚶‍♀️🚶‍♂️
車中泊旅はどうしても運転がメインになって、歩く機会って実は少ないんですよね。

だから、こういう機会は貴重なウォーキングタイム

…とは言ってみたものの、
だんだんと坂道がキツくなり、気づけばゼェゼェ💦

着ぐるみ姿のくま夫婦が疲れた様子で並んで歩くイラスト

「わたしたち…運動不足すぎない?😂」

およそ10分の道のり、立派な運動でした。


ここってどんなお城なの?

松前城の入口

ようやくお城の入り口までたどり着き、見上げるとそこには
ドドーン!と構える天守閣。

「で、ここって誰のお城だったんだっけ?」
「……知らない笑」

正直なところ、お城のことはほとんど調べてなかった私たち。
行き当たりばったり旅のあるあるです🤣


🏯 松前城の物語 〜おじさんが建てて、甥っ子が守って、みんなでよみがえらせたお城〜

🕰 はじまりは1606年――

今から400年以上前、初代藩主・松前慶広(まつまえ よしひろ)
この地に館(やかた)を築いたのが、松前城の原点でした。

のちの“松前城”となるこの地には、
長年にわたって松前家の政が営まれていたのです。

⚓ そして時は流れ――ペリー来航!

1853年、アメリカのペリー提督が黒船で浦賀に来航。
「開国せよ!」と日本に迫り、国内は大混乱。

その翌年――
幕府は「こりゃ本気で外国に攻められるかもしれん…!」と、
津軽海峡の防備強化を決定。

その命を受けたのが、松前藩17代藩主・**松前崇広(まつまえ たかひろ)**でした。


🧓 おじさん、立ち上がる

崇広は築城を命じられ、設計を当時の有名兵学者・**市川一学(いちかわ いちがく)**に依頼。

市川は「福山(今の松前町)より、もっと防衛向きの場所があるよ」と提案するも、
藩士たちは「いやいや、ここで建てたい!」と強く主張。

こうして、もとの福山館を拡張する形で松前福山城が築かれることに。

完成は1854年(安政元年)、まさに黒船騒動の翌年という“最新のお城”でした。


👦 そのお城を継いだのは――甥っ子

松前徳廣

崇広(おじさん)が亡くなったあと、
その後を継いだのが13代藩主・松前徳廣(まつまえ のりひろ)
彼は文才豊かで教養ある人物でしたが、体がとても弱く――

  • 肺結核や痔、精神的な病を抱え
  • 政治は重臣たちが牛耳る状態
  • 藩内は派閥争いでバチバチ⚡

そして時代は**戊辰戦争(新政府vs旧幕府)**へ突入します。


⚔️ 1868年――松前城、ついに落城

旧幕府軍(榎本武揚ら)の進軍により、
松前城は落城。
徳廣は命からがら弘前へと逃れ、
そのわずか半年後――
25歳という若さでこの世を去りました。

おじさんが建てたお城を、甥っ子が守ろうとしたけど…
時代の流れには抗えなかった――

まさに、激動の幕末に翻弄された悲劇のお城だったのです。

👨‍👦おじさんが建てて、甥っ子が使った!?殿様リレーの関係性

役割 名前(ふりがな) どんな人? 松前城との関係
🧓 おじさん 松前崇広(まつまえ たかひろ) 12代藩主
外国船対策にお城を建てた
松前城を建てた人(1854年)
👦 甥っ子 松前徳廣(まつまえ のりひろ) 13代藩主
病弱&政争で大変だった
松前城最後の主(でも落城😢)

🏯 でも、松前城の物語はそれで終わらなかった。

戦争や開拓使の破却も乗り越え、
天守は昭和に入っても国宝に指定されるほど大切に保存されていました。

しかし――
1949年(昭和24年)6月5日未明、松前町役場の火災が発生。
その火の粉が天守閣に飛び火し、焼失…😭


🛠 町民と全国の人たちが立ち上がった

「あのお城を、もう一度見たい――」

「もう一度、あのお城を…!」

町民の熱い願いと、全国からの善意で、
1961年(昭和36年)に天守閣が再建!

今の松前城は、**歴史と想いを背負って立つ“よみがえったお城”**なんです✨


最初はただの“見た目かわいいお城”くらいに思ってたけど、
そこにはおじさんと甥っ子のリアルな物語があって、
火災や戦争すら乗り越えてきた人々の想いがあったなんて…

今こうして松前城を訪れることができるのは、
歴史の中で本気で守ろうとした人たちがいたからなんだなぁって、
心からそう思いました😊

そう思うと、やっぱり――
歴史的な場所に行く前は、ちょこっとでも予習しておくのって大事だなぁって、
しみじみ感じたくま夫婦でした🐻‍❄️🐻✨


そしてこのお城、実は北海道で唯一!

松前城(正式名:福山城)は――

北海道に現存する、唯一の“日本式のお城”なんです!

しかも、江戸幕府が築城を許可した最後のお城というレアなポジション✨
ちょっとすごくないですか!?(しれっとすごい)


そこには、絶景が広がっていた…!

松前城から海に向かって広がる景色

天守の上に登ってみると、そこには青い海と街並みが広がる最高の眺め✨

「こんな絶景、そりゃお殿様も毎日眺めたくなるわ!」

そんなことを思いながら、風に吹かれてしばし無言。

松前城から町を見下ろした眺め

歴史のことはよくわからないけど…(※ほんとはちょっとは予習しましょう🤣)
「お城=景色を楽しむ場所」という、新しい楽しみ方を見つけた気がしました😊

でも――

この記事を読んでくれたそこのあなた!
もし松前城を訪れることがあったら、ぜひ思い出してみてください。

あのお城には、おじさんと甥っ子がつないだ歴史と、
火災からのよみがえりの物語が、ちゃんと残ってるんだってことを。

そして、天守からの景色を見ながら、
「殿様も、ここからこの景色を見てたのかな〜」なんて妄想してみるのもおすすめです😊


ラストに感動の夜景:竜飛岬がチラリ

当時のスマホカメラでは画質がイマイチで、残念ながら写真には残せなかったのですが…
これは昼間に見た景色の写真ですです。

松前から望む曇り空の下の竜飛岬の遠景

ちなみにいる場所の位置関係はこんな感じ

松前町から青森・竜飛岬周辺までの地図ルート表示

そして夜――

道の駅の駐車場からふと海の方を見てみると、
なんと…うっすらと「竜飛岬(たっぴみさき)」が見えたんです!

天気はあいにくの曇り空。
でも、その向こうに見える灯台の明かりがチカチカと光っていて
それがもう、なんとも言えない幻想的な光景で…✨

いや、再生どころか…
ちょっとだけ声に出して本気で口ずさんじゃいました😂🎤


【まとめ】歴史に詳しくなくても楽しめる、松前の魅力

松前城、最初は「気になるお城だな…散歩しに行ってみるか」
の軽い気持ちで立ち寄ったんですが…

気づけば、記事を書きながら…
おじさんと甥っ子の話から、焼失→再建までしっかり追ってました😂笑

歴史は詳しくないけど、
「こんな物語があったんだな〜」って後から知ると、
ちょっとだけ景色の見え方が変わる気がするんです😊


もし松前城に行くことがあったら、
ぜひ天守からの景色と、うっすら見える竜飛岬を眺めて、
この記事のことを思い出してもらえたら嬉しいです✨

「お城って、案外たのしいじゃん?」って思ってもらえたら、
嬉しいです🐻‍❄️✌️

松前城を訪れるくまの着ぐるみ姿のふたりを描いたイラスト

📝この記事は、私たちが2020年6月下旬に実際に訪れた際の体験をもとに、当時アメブロで書いていた内容を再編集したものです。
最新の情報とは異なる場合がありますが、旅の思い出として楽しんでいただけたら嬉しいです♪

📢次回予告|道南の海岸線を走り抜けるスタンプラリー!

松前の歴史ある街並みに別れを告げ、次なる目的地は…
道南の海沿いをひたすら走る「スタンプラリー爆走DAY」

上ノ国町「もんじゅ」からスタートし、
江差・あっさぶ・元和台と、次々スタンプ台を巡る一日が始まります✨

果たして、すべてのスタンプを押せるのか!?

次回のお話はこちら

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