「車中泊ってお風呂どうしてるの?」——これ、聞かれる質問ランキングのトップに入る定番です。先に結論からお伝えしますね。「短期は楽しむ/長期は節約」。これだけ覚えて帰っていただければ、もうお風呂問題は解決したようなものです。
1〜3泊の短い旅なら、温泉を旅の楽しみにしてしまっていいと思います。ただ1ヶ月の長旅で同じことをすると、お風呂代だけで月7万円コースになります。今回はくま嫁が実体験から学んだ、旅の長さに合わせたお風呂との付き合い方をまとめました。
※料金はすべて2026年時点の情報です。施設によって異なるので、行く前に公式サイトで確認してくださいね。
結論:旅の長さでお風呂は変える
お風呂戦略でいちばん大事なのは、「旅の長さで考え方を分ける」ことです。これを意識するだけで、無駄な出費もモヤモヤも減ります。

| 旅のタイプ | お風呂の考え方 | メインに使う場所 |
|---|---|---|
| 短期旅(1〜3泊) | 旅費の一部として楽しむ | 温泉・スーパー銭湯・湯YOUパーク |
| 長期旅(1週間以上) | 固定費としてしっかり節約 | 地方銭湯・道の駅温泉・コインシャワー |
短期は「せっかくだから名湯に入りたい」が正解。長期は「いかに削るか」が勝負どころです。同じ車中泊でも、考え方を切り替えるだけでお財布のダメージが大きく変わってきます。
くま嫁も最初の頃は、長旅でも毎日スーパー銭湯に通っていました。月末に明細を見て「お風呂代だけで7万…?」と固まり、そこから本気で組み立て方を変えた経緯があります。
短期旅(1〜3泊)は「温泉を楽しむ」が正解
1〜3泊の短期旅では、お風呂代をケチっても旅全体の予算は大して変わりません。それより、その土地ならではの温泉に入ったほうが思い出に残ります。短期旅でおすすめのお風呂はこの3つ。
湯YOUパーク:駐車場と温泉がセットでお得

知っている人にはおなじみ、知らない人にはちょっと衝撃の仕組みが「湯YOUパーク(ゆうゆうパーク)」です。全国の温泉旅館・ホテルの駐車場に、自分の車ごと泊まれるサービス。
「旅館の駐車場に泊まる」と聞くとピンとこないかもしれませんが、宿泊するわけではなく、車中泊しながら施設の温泉だけ利用させてもらう仕組みです。料金は駐車+入浴で3,000〜6,000円ほどが相場。電源やトイレを使える施設も多くて、車中泊と温泉の「いいとこ取り」ができます。
使うには「くるま旅クラブ」への会員登録が必要(入会金2,200円+年会費2,200円)。年に10泊以上利用するなら確実に元が取れる計算です。詳しくはくるま旅公式サイトから。
名湯・秘湯の日帰り入浴を旅のルートに組み込む

せっかく好きな場所に動ける車旅だからこそ、有名な温泉地を旅程に組み込んでみてください。温泉旅館の日帰りプランは1,000〜2,500円ほどで、宿泊客と同じ浴場が使えます。タイミングがよければ貸切状態になることもあって、これが本当に贅沢。
探すときに便利なのがニフティ温泉。「日帰り入浴」と地域名で絞り込めば、近くの施設がすぐ見つかります。くま嫁は旅のルートを決めるとき、Googleマップに「このエリアの名湯」とピンを立ててから出発する派です。
個人的に好きなのは、平日の昼間に名湯の日帰り入浴へ飛び込むパターン。観光客が少なくて、湯船を独り占めできる確率がぐっと上がります。
スーパー銭湯は「お風呂だけ」じゃない万能拠点

スーパー銭湯について、正直なところ最初は「お風呂に入るためだけの場所」だと思っていました。でも車中泊旅で何度か通っているうちに印象がガラッと変わって、これは旅人にとって最強の「リセット拠点」なんだと気づきました。
露天風呂・サウナ・炭酸泉・電気風呂など、湯船の種類が5〜10種類ある施設はざら。料金は平日1,000〜1,500円前後、岩盤浴を付けても2,000円ちょっとで収まります。
車中泊旅と相性がいいのは、広い駐車場で長時間ゆっくり滞在できるところ。風呂上がりにフードコートでご当地メニューをのんびり食べて、リクライニングチェアでお昼寝——車内では絶対にできない「足を伸ばして眠れる空間」が、狭い車での移動が続いた体には本当にありがたいんです。3〜4日連続で道の駅や銭湯メインで過ごすと、地味に体がガチガチになってくるので、ここで一気に回復する感覚です。
くま嫁の定番は、連泊で疲れが出始めたタイミングで「今日はスーパー銭湯デー」を入れる流れ。
- お風呂でしっかり汚れを落とす
- 食事処で風呂上がりごはん
- リクライニングチェアでお昼寝
- 翌朝スッキリした状態で次の目的地へ
地方銭湯や道の駅温泉だけだと体がもたなくなってくるので、4〜5日に1回くらいの頻度でスーパー銭湯を挟むと、車中泊旅のペースが整います。「お風呂+休憩+食事の中継ポイント」として使うのが、いちばん効率がいい使い方だと思います。
長期旅(1週間〜)は「銭湯+道の駅温泉」で節約
ここからが本番。長期旅でお風呂代をどう削るか、という話です。
たとえばふたりでスーパー銭湯(1人1,200円)に毎日入ると、1日2,400円 × 30日 = 月72,000円。さすがにこれは痛い。ガソリン代・食費と並んで、お風呂代は長期旅の三大固定費のひとつになってきます。
削り方の基本は、「地方銭湯」と「道の駅温泉」を主役にして、ときどきスーパー銭湯でご褒美。これがいちばんバランスがいいです。
地方の銭湯・共同浴場を狙う

都市部から離れるほど銭湯料金は安くなる傾向、これは今もしっかり生きています。2026年時点の地方銭湯のだいたいの相場はこんな感じ。
- 北海道・東北:490〜510円前後
- 九州:400〜550円前後(長崎・大分・宮崎は安め、福岡・熊本は550円)
- 中国・四国:450〜500円前後(香川・徳島・高知は450円)
- 東京:550円/神奈川:570円/大阪:600円(全国最高額)
ふたりで入っても900〜1,100円で済むことが多くて、東京・大阪の倍近い銭湯と比べたら確実に安い。
そんな地方銭湯の中でも、熊本はちょっと特別でした。熊本には「家族風呂」や「貸切温泉」と呼ばれるスタイルのお風呂屋さんが多くて、個室の浴室をふたりで貸し切って温泉に入れるんです。料金は1時間1,000〜2,000円ほど。基本は受付で申し込むスタイルですが、なかには24時間営業で、コインを入れるとお湯が張られる無人タイプの施設もありました。普通の銭湯より少し高めですが、ちゃんとした温泉をふたりだけで貸し切れると思えば十分お得。泉質がよくてすごくあったまった記憶があります。誰にも気をつかわず、ふたりきりでゆっくり話しながら入れるのが最高で、「こういうお風呂文化があるんだ…」と驚きました。
このときの熊本でのお風呂体験は動画にも残しています。気になる方はこちらからどうぞ。

長旅で銭湯に通うようになって気づいたのですが、地元の常連さんと並んで湯船に浸かる時間は、本当にいいものです。「どこから来たの?」から会話が始まって、ご当地のおすすめスポットを教えてもらえることも多い。チェーン系のスーパー銭湯では絶対に味わえない体験で、これが地味に旅の楽しみになっています。
道の駅の温泉を活用する
道の駅に温泉や入浴施設が併設されているスポットは全国に169か所あります(2026年版)。料金は500〜800円が相場で、北海道や関東の格安施設は300〜500円台のところも。
魅力は何といっても「駐車場から温泉まで歩いて1分」という動線の良さ。お風呂のあとはそのまま車中泊できるので、移動の負担がゼロです。長期旅のルートに組み込まない手はありません。事前に「道の駅 ◯◯(地域名) 温泉」で検索してリスト化しておくと、毎日のルート決めがぐっと楽になります。
全国の道の駅温泉をまとめてチェックしたいときは、こちらの記事(全169か所!温泉・お風呂のある道の駅まとめ)をどうぞ。地方別に色分けされたマップ付きで、旅のルートに合わせて使えます。
高速SA・PAのコインシャワー
意外と知られていないのが、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアにあるコインシャワー。10分300円が相場で、全国46か所以上に設置されています。
温泉ではなくシャワーだけですが、「今日は移動がメインで疲れた」「銭湯が閉まる時間に着いた」というときの救世主。100円玉を多めに用意しておくのがコツです。

本音:長期旅では毎日入らない日もけっこうある
節約ワザを並べてきましたが、ここで正直なリアルもひとつ。くま嫁、長期旅では毎日お風呂に入れない日もけっこうありました。基本は2日に1回ペース、移動が長引いて入りそびれると3日空くことも。
そういう日は、もう本当に誰にも会いたくないんです(笑)。スーパーに寄るときは帽子を深くかぶって、人と目を合わせずレジに直行して即退散。これ、長期車中泊あるあるだと思います。

家にいたら当たり前の「毎日お風呂に入れる暮らし」が、実はすごく贅沢なことなんだと、長期旅で初めて気づきました。シャワーをいつでも浴びられて、布団で足を伸ばして寝られて、洗濯機もすぐ回せる——日常のありがたみは、いったん手放してみないとわからないものですね。
でも、その不便さを経験してでも、車中泊旅にしか味わえないものはたくさんあるのも本当のところ。朝起きて目の前が海だったり、満天の星空の下で一晩過ごせたり、季節の移り変わりを肌で感じられたり。「お風呂は完璧じゃなくていい、その代わり毎日違う景色で目覚めたい」——そう思える人には、本当におすすめできる旅のスタイルだと思います。
くま嫁が実際に使っている節約ワザ4つ
地方銭湯と道の駅温泉を主役にしたら、あとは細かい工夫の積み重ねでさらに削れます。くま嫁が実際にやっている節約ワザを4つ紹介しますね。
1. JAF会員優待は「使えればラッキー」くらいで
JAF会員(年会費4,000円)は全国約44,000か所の優待施設で割引が受けられて、温泉・スーパー銭湯では100〜300円引きになるところがけっこうあります。アプリのデジタル会員証を見せるだけでOKなのも手軽です。
意外と知られていないのが、同伴者も割引対象になる施設が多いこと。ふたり旅でも家族旅行でも、会員証1枚で全員分が割引になるパターンがわりと多いです。受付で支払う前に「JAFの会員割引使えますか?」と先に聞いておくのがコツ。あとから「使えばよかった!」を防げます。
ただ、対象外の施設もふつうにあるので、過度に期待しないのが鉄則。くま嫁も実際にJAF割引で温泉に入ったのは旅全体で数回程度なので、出会えたらラッキーくらいの気持ちでいるのがちょうどいいと思います。
2. dポイント・楽天ポイント・ニフティ温泉アプリで二重取り
意外と見落としがちなのがポイント還元。スーパー銭湯チェーンや道の駅温泉では、dポイントや楽天ポイントが貯まる・使える施設が増えています。ふだんの買い物で貯まったポイントを温泉で使えば、実質タダ風呂も狙えます。
あわせて使いたいのがニフティ温泉アプリ。クーポンが無料で取れて、GPSで近くの施設をすぐ検索できます。お風呂に入る前にアプリチェック、これがくま嫁の習慣です。
3. 早朝料金と回数券を狙い撃ち
同じエリアに数日滞在するなら、銭湯・温泉の回数券を買うと1回あたり100〜150円安くなる施設が多いです。「3日続けて同じ温泉に行くな」と思ったら回数券一択。
もうひとつ覚えておきたいのが早朝料金。スーパー銭湯のなかには朝6〜9時の早朝タイムが通常より200〜300円安くなる施設があります。早起きが苦じゃない人にはかなりお得です。
あと小ネタですが、Googleマップで「混雑する時間帯」グラフを事前チェックするのもおすすめ。空いている時間を狙って行けば、ほぼ貸切状態で温泉を満喫できます。夜21時以降に行ったら誰もいなくて貸切だった、なんて日もありました。
4. 旅先のローカル温泉ガイド本をチェックする
これは九州を旅していたときに、旅の途中で出会った長期旅の達人に教えてもらった裏ワザです。九州には『温泉半額本』というコンビニで買える温泉ガイド本があって、巻末には半額クーポンがびっしり付いているんです。

当時、銭湯で湯船に浸かっているときに、同じく長期旅をしている方と話す機会があって、「『温泉半額本』もう持ってる?コンビニで買えるから絶対チェックしたほうがいいよ」と教えてもらったのがきっかけ。半信半疑で近くのコンビニに寄ってみたら、確かに九州各地の温泉を紹介する冊子があって、巻末には半額・割引クーポンが大量に付いていました。これには本当に助かりました。
1冊600〜800円ほどなのですが、クーポン1〜2枚使うだけで本代がすぐ回収できる計算。九州だけでなく、地方ごとに同じようなご当地温泉本が出ていることが多いので、長期旅で訪れたエリアではコンビニや本屋さんの旅行コーナーを必ずチェックするのが習慣になりました。旅先で出会った人にお風呂のおすすめを聞くと、こういうローカル情報がポロッと出てくるのも、長期旅のいいところです。
このときの体験はYouTubeでも紹介しています。動画でも雰囲気をぜひ見てみてください。

1ヶ月の費用シミュレーション
「結局どれくらい変わるの?」が気になると思うので、ふたり旅で1ヶ月のお風呂代を試算してみました。
| パターン | 1回の費用(ふたり) | 月30回の合計 |
|---|---|---|
| スーパー銭湯毎日(節約なし) | 2,400〜3,000円 | 72,000〜90,000円 |
| 地方銭湯メイン+クーポン活用 | 900〜1,200円 | 27,000〜36,000円 |
| 道の駅温泉+地方銭湯のミックス | 1,200〜1,600円 | 36,000〜48,000円 |
| 地方格安銭湯+JAF割+2日に1回 | 約800〜1,000円(平均) | 約12,000〜15,000円 |
うまく組み合わせれば、月のお風呂代を最大で6〜7万円ほど削減できる計算です。ガソリン代1〜2週間分に相当する金額。長期旅ほど、こうした小さな積み重ねが効いてきます。
ただし、節約しすぎて旅がしんどくなったら本末転倒。週に1回は「ご褒美のスーパー銭湯デー」を作って、岩盤浴と食事処でゆっくり休む日を入れるのがおすすめです。リフレッシュできる日があるかどうかで、旅の続けやすさが全然違うので。
🗺️ もっと詳しく知りたい方へ
お風呂のある道の駅や、高速道路のシャワー施設はこちらの記事でくわしくまとめています👇
まとめ

車中泊のお風呂問題は、旅の長さで考え方を切り替えればだいたい解決します。最後にもう一度ポイントをまとめておきますね。
- 短期旅は「旅費のうち」と割り切る。湯YOUパーク・名湯の日帰り入浴・スーパー銭湯で楽しむのが正解
- 長期旅は「地方銭湯+道の駅温泉」を主役に。JAFやポイント、回数券で月のお風呂代は1.5万円台まで圧縮できる
- 道の駅温泉は事前リスト化。ルート作りとお風呂探しが同時に解決して一石二鳥
- 節約しすぎず、週1のご褒美デーを忘れない。長旅は気力勝負なのでメリハリが大事
お風呂ひとつとっても、車中泊は奥が深いんです。旅を重ねるほど、自分なりの「お風呂の勝ちパターン」が見えてくるはずです。
