長万部で食べた魚粋(うおすい)のかにめし弁当。
思わず「こんなに美味しいなんて…!」と声が出てしまうほどの感動がありました。
前回のお話はこちら

心もお腹も満たされたその後、車を少し走らせて七飯町へ。
この日は「道の駅 なないろ・ななえ」で車中泊を予定していたので、
その土地とふれあうように、館内をゆっくりと見て回ることに。
わたしたちにとって道の駅は、ただ寝る場所ではなく“旅の一部”そのもの。
その場所にお世話になるなら、買い物や食事を楽しむことも、わたしたちの小さな恩返しだと思っています。

その道の駅で、思いがけず出会ってしまったんです。
「えっ、こんなのあるの?」と気になって、気づけば手に取っていて。
予定にはなかったけれど、旅の途中でふと訪れた場所で、
こんなにも心に残る“おいしい寄り道”が待っているなんて…。
🚗道の駅「なないろ・ななえ」で今夜は車中泊

📍アクセス&基本情報
今回立ち寄ったのは、北海道亀田郡七飯町(かめだぐんななえちょう)の
【道の駅 なないろ・ななえ】(国道5号線沿い)。
2018年3月にオープンした比較的新しい施設で、
車中泊の拠点としても便利な立地です。
当時、2020年6月下旬はまだまだ肌寒かった事が蘇ります⛄️

🍎なないろ・ななえってどんな場所?
この道の駅は、「西洋式農法発祥の地」である七飯(ななえ)町の魅力を
発信することをコンセプトに作られました。

シンボルマークは、七色に光るりんご。
これは日本で初めて西洋りんごが栽培されたこと、
そして七飯町が持つ7つの魅力(水源・酪農・農業・赤松並木・土壌・真心・癒し)を表しています。
🛍館内の見どころ

- 地元野菜や果物、有機しいたけなどの直売コーナー
- 地酒(日本酒・ワイン・ビール)や特産品がずらり
- 「ガラナソフト」などご当地グルメも豊富
- 七飯町のキャラ「ランポックン」グッズも販売♪
木の温もりを感じる明るい空間で、買い物もぶらぶらも楽しい☺️

🧸設備も充実で安心
- 24時間使えるトイレ&駐車場
- 無料休憩スペース・キッズコーナー
- 観光案内所や交流スペースあり

旅の途中に“立ち寄るだけ”ではもったいない、
地域の人と旅人をつなぐ、あたたかい空間です。

🍴THE DANSHAKU LOUNGE もお隣に!

道の駅「なないろ・ななえ」に隣接しているのが、「THE DANSHAKU LOUNGE(ザ・ダンシャク・ラウンジ)」。
この施設は、男爵いも発祥の地である七飯町の魅力を発信する複合型観光施設で、
地元食材を使ったおしゃれなカフェやレストラン、スイーツショップ、さらには展示スペースまで揃っています。
レトロモダンな空間でゆったりと過ごせる雰囲気は、ドライブ途中の休憩にもぴったり。
男爵いもの魅力にどっぷり浸れる、まさに“いも推し”にはたまらないスポットです♪

🚐車中泊ポイント|「なないろ・ななえ」は車中泊にもやさしい場所!
私たちが訪れた日は、すでに何台もの車中泊組の方が停まっていて、
まるで“旅人の小さな集会場”のような雰囲気が広がっていました。
そして、なんといってもトイレが清潔で、安心して夜を過ごせるのが嬉しいポイント!
車中泊をしていると、施設の雰囲気や環境ってすごく大事なんですが、
ここは本当に“車中泊ウェルカム”な感じがして、のびのび過ごせました😊
「道の駅なないろ・ななえ」は、観光の途中で立ち寄るだけでなく、
一泊する拠点としても、心からオススメできる場所です✨
🌅そしてこの日、わたしたちは…
この日はここで車中泊を予定していたこともあり、
利用させていただくと共に感謝を込めて、売店やフードコーナーをのんびり見て回ることに。

…すると、そこで思いがけない“おいしい出会い”が待っていたのです🍔🍗
🍳厚焼き卵バーガーのやさしい衝撃

道の駅「なないろ・ななえ」の奥の方にあるバーガーショップで、気になるメニューを発見。
それが、このバーガーのためだけに焼かれているという「厚焼き卵バーガー」!
ふわっと甘くて、口の中に広がるやさしい出汁の香り…。
お肉が入っていないのに、しっかり満足感があるその味わいに思わずびっくりしてしまいました✨
実はあまりに夢中でかぶりついてしまい、
写真を撮るのを忘れるという失態…😂
でも、それくらい本当に美味しかったんです。これは間違いなく、次回もリピート決定♡
🥚ななえの“たまご事情”もちょっとご紹介
ちなみに、「なないろ・ななえ」では卵にもこだわりがあります。
販売されている卵のひとつ「ななエッグ」は、地元・株式会社GACが手がけるブランド卵。

※ここから引用しました:楽天市場・北海道美食生活
自然豊かな環境の中、ストレスなく育てられた鶏(岡崎おうはん)から生まれる卵なのです🎶

「岡崎おうはん」は、愛知県岡崎市で開発された国産の鶏の品種。
黄色みがかったきれいな羽色と、たまごもお肉もおいしいという**“二刀流”の優等生**なんです!
- 🥚産む卵は黄身のコクが濃くて臭みが少ない
- 🍗お肉はうま味がしっかり、しっとりやわらか
- 🏞️自然環境でストレス少なく育てると、さらに味に深みが出るとも言われています
「ななエッグ」にもこの岡崎おうはんの卵が使われていて、
卵かけご飯や、出汁巻き、厚焼き卵にぴったりなんですよ〜✨
さらに周辺では、函館名物「美王卵(びおうらん)」も人気で、
こちらはアスタキサンチンを加えた飼料で育った鶏の卵。
**黄身が濃いオレンジ色で、栄養価も高く、見た目も華やか!**という魅力があります。


※ここから引用しました:函館物語公式サイト
「厚焼き卵バーガー」に使われていた卵がどちらだったのかはわかりませんが、
きっとこの地域のたまご文化が詰まった、そんな味だったのかもしれません☺️
🥢そして、あの“手づくりザンギ”にほっこり
もうひとつ気になって、つい手を伸ばしてしまったのが
その名も**『洋子78歳が作ったザンギ』**。
道の駅内の人気店「いももちや」で提供されていたメニュー
POPには「洋子78歳秘伝のレシピは母さんの懐かしい味」とのキャッチコピーが。
「いももちや」は、道の駅なないろ・ななえ内にあった人気のローカル飲食店。
男爵いも発祥の地・七飯町のじゃがいもを使った、郷土料理「いももち」を看板メニューにしていました。
名物のいももちは、なんと87歳の“きみこばあちゃん”のレシピを再現したという、あたたかい家庭の味。
素朴な“さとうじょうゆ”味のほか、地元漁師さんから仕入れたタコ入りバージョンなどもあり、
地元愛と工夫がぎゅっと詰まった逸品でした☺️
ほかにも…
- 洋子さんのザンギ(北海道風唐揚げ)
- 焼きおにぎり三兄弟
- どんぶり定食や道南カレーうどん
- 北海道名物ガラナレモンまで!
とにかく“地元食材×郷土グルメ”にとことんこだわったお店でした✨
実際の年齢は定かではありませんが、そんなことはどうでもよくなるほど、
食べた瞬間にホッとする、まさに“お母さんの唐揚げ”のような味でした。

このザンギは外はカリッ、中はじゅわっとジューシー!
当時(2020年6月下旬)の価格も500円とお手頃でした🙌
ザンギとからあげ、何が違うの?
「ザンギ」とは、北海道で親しまれている鶏の唐揚げのこと。
見た目はほぼ「からあげ」と一緒だけど、実はちょっとだけルーツと作り方が違うんです!
項目 | ザンギ | からあげ |
---|---|---|
発祥地 | 北海道(釧路説が有力) | 九州〜全国各地 |
味付け | タレに漬け込んでから揚げる | 下味をつけるだけ/揚げてから味付けすることも |
名前の由来 | 中国語の「炸鶏(ザーギー)」が語源とも ※諸説あり | 「唐=中国」+「揚げ」説 ※諸説あり |
つまり、
🧄 「ザンギ」はしっかり“漬け込み系”で味が濃いめ、
🍗 「からあげ」はサクッと軽い仕上がりのことも多い、という違いがあります!
🕊️今はもうない、でも忘れられない味
残念ながら、この「いももちや」さんは2023年9月で閉店してしまったそうです。
今ではもう味わうことはできないけれど、旅の中でふと出会ったこの味は、
わたしたちの中にしっかり残り続けています。

あのとき、立ち寄ってよかったなぁと思える——
そんなやさしくて、ちょっぴりノスタルジックな味との出会いでした。
✨まとめ|その土地ならではの味との出会いは、旅の醐味
「なないろ・ななえ」のやさしい厚焼き卵バーガー、
“母さんの味”が沁みる洋子さんのザンギ。
どれも地元の人の想いが込められた、ここでしか味わえないやさしい味でした。
車中泊とは「ただ車で寝る」ではなく、
その土地に触れて、味わって、記憶に残す——
そんな旅のかけらが、またひとつ、心に残りました🚐✨
🍽️次回予告|素朴でやさしい甘さに心ほどけた、大沼の隠れた名物
このあと私たちは、旦那が「一度は食べておけ」と熱く語る、
とある“地元スイーツ”を求めて、大沼へと車を走らせました。
次回は、その素朴でやさしい甘さに驚いた“隠れ名物”のお話です🍡
どうぞお楽しみに♪
次回のお話はこちら

※この記事は、以前アメブロに投稿していた過去の旅の記録(2020年6月下旬頃)をもとに再編集したものです。現在の施設情報や料金などは変更されている可能性がありますので、ご注意ください🙇♀️