スタンプだけ押して、さぁ次へ!──のはずが、
まさかのバックモニター真っ暗事件。
突然のナビ故障にドキドキしつつも、
温泉で癒やされ、新ナビを手に旅は再び動き出す!
前回のお話はこちら

向かったのは、今はもう姿を消した「道の駅 足寄湖」。
そして、銀河線の記憶が残る「あしょろ銀河ホール21」と「りくべつ」へ。
その先で待っていたのは、あの有名映画との偶然の出会いと、
焼きそば弁当に納豆をかけるという禁断(?)の夜ごはん。
七夕の日に起きた、ちょっと不思議で、ちょっと笑える1日。
さぁ、スタンプ帳を手に、銀河の先へ出発です──!
🏞 消えた道の駅「足寄湖」へ──そのとき、私たちはそこにいた。
新しいナビも取り付けられ、気分も晴れやかに再出発!
次に向かったのは、「道の駅 足寄湖」──
……なのですが、ここ、実は現在は存在していません(えっ!?)
そうなんです。
「道の駅足寄湖」は、2022年1月31日付で国土交通省の登録が正式に廃止されました。
理由は、町内のもうひとつの道の駅「あしょろ銀河ホール21」へ、
機能を統合するためとのこと。
とはいえ、私たちが訪れたのは2020年の夏。
そのときはまだ、ギリギリ「道の駅」として生きていた時代。
……ただし、「生きていた」とは言っても、もうだいぶ瀕死の状態。

建物はひっそりと閉じられ、
売店も、レストランも、なんとなくもう使われていない雰囲気。

まさに“動いていない”道の駅でした。
でも──
そこに**ぽつんと残っていた「スタンプ小屋」**だけは健在!



「まだ、スタンプ押せるの…!?」
と、妙な感動を覚えながら、私たちはスタンプ帳を手にその小屋へ。


スタンプ台のフタを開け、いつものようにポンッと押した、その瞬間。
当時は、ただ「スタンプラリーを進めるための1ページ」に過ぎなかったのに──

今こうして振り返ると、
あのとき「道の駅足寄湖」でスタンプを押せたこと自体が、とても貴重な体験だったんだなぁと、しみじみ思います。

あの場所も、あのスタンプも、
今はもう「思い出の中」にしか残っていないなんて、
ちょっと…いや、かなり切ない。

📍 道の駅「足寄湖」|現在のようす
- 🚗 駐車場
- 🚻 トイレ(無人・24時間)
- 🐶 ドッグラン
売店や物産販売、観光案内所などのサービスはすでに営業終了しており、現在はもっぱら「通過点」または短時間の休憩スポットとして利用されています。
※2025年8月現在の情報です。最新の利用状況については現地案内をご確認ください。
🚉 星と銀河とスタンプの駅へ──あしょろ銀河ホール21
道の駅足寄湖で静かにスタンプを押し、しんみりとした気持ちで車に戻った私たち。
だけど、ここで立ち止まってる場合じゃない!
次の道の駅が、すぐそこに待っているのです。
ナビに従って走り出すと、やがて遠くに見えてきたのは──
空に向かってすっくと立つ、大きな白い塔!

よく見ると、そこには道の駅マークと一緒に「★星マーク」が描かれてる…?

おぉ〜なんだか“銀河”な予感✨
そう、次にやってきたのは
「道の駅 あしょろ銀河ホール21」!
その名のとおり、ここはただの道の駅ではありません。
かつて足寄を走っていた「ふるさと銀河線」の終着点だった場所であり、
当時の駅舎やホーム、列車の面影を感じられる鉄道ロマン漂う駅なのです🚂✨
🎤 手形から始まる、足寄の物語
道の駅あしょろ銀河ホール21に到着してまず目に飛び込んでくるのは、
松山千春さんの手形と足形が刻まれた石碑。
そう、ここは“千春のふるさと足寄”──
そしてこの石碑、ただのモニュメントじゃありません。
手形の部分にはボタンが仕込まれていて、
そっと手を添えると…「大空と大地の中で」が流れ出すんです☺️

🦶豆知識|足寄の“足”にまつわるお話はこちらをクリック!
ここ足寄町には、実はもうひとつの“足形文化”があります。
その名も「足型工房」。
「観光地で手形ってよくあるけど、足形って珍しいよね?」
それもそのはず、この足型工房は1988年の町開基80周年を記念してスタートしたプロジェクト。
「足寄の地に“足跡”を残してほしい」という想いから始まり、今でも道の駅敷地内で体験できます。
足型を特殊セメントで固めて、名前や住所入りのプレートをはめ込み、
完成品はなんと──道の駅前の歩道に実際に敷設!
つまり、自分の足跡がこの町に“本当に残る”という、ロマンあふれる取り組みなんです。
「ここにくま嫁の足跡も…?」
いや、それはまたの機会に(笑)
大空と大地の中で」に耳を傾けたあとは、
その余韻を胸に、道の駅の館内へ。
すると…またまた登場、松山千春さん!
今度は屋内で、しっかりとした展示コーナーにて再登場です🎤✨

彼のコーナーでは、歴代のステージ衣装やレコード、ギターなどがずらりと並び、
足寄が生んだスターとしての歩みを間近に感じることができます。
この空間に立っていると、
「千春イズム」と足寄の文化がどれほど深く結びついているかが伝わってきます──
気づけば、ちゃっかり旦那…
頭のスタイルが通じ合ったのか記念撮影😂

🚉 駅の記憶が眠る場所──ふるさと銀河線の旧ホーム
館内をさらに奥へ進むと、そこに広がっていたのは──
かつてここが“駅”だった頃の記憶を映す、静かな展示空間。
そう、ここ道の駅あしょろ銀河ホール21は、
かつての北海道ちほく高原鉄道「ふるさと銀河線」足寄駅の旧ホームを再現・保存している場所でもあります。
展示スペースには、当時の駅名標や保線用具が並び、
ほんのりレトロな空気とともに、ゆっくりとした時間が流れていました。

足元には線路が一部敷かれていて、
壁面には線路が奥へ続くように見える実物大の写真パネルが。

ちょっとした錯覚に「おぉ…」と感心しながら、
無意識に足取りもゆっくりに。なんだか、ここだけ時間が違うみたい。

駅としての役目を終えても、
こうして“記憶”として残されている場所があるって、なんだかいいなぁ。
それぞれの道の駅に、それぞれの物語。
ここはまさに、“駅”という名前が似合うスポットでした。
あ…もちろんスタンプを押すのも忘れずに😁


📍 道の駅 あしょろ銀河ホール21|施設情報まとめ
🚗 アクセス・地図はこちら
🍽 食事・特産品コーナー
人気メニューは、北海道遺産「ラワンブキ」をふんだんに使ったあしょろ弁当や、ガッツリ食べたい派に人気のチキン南蛮定食など。
地元の特産品を使った料理も多数あり、鹿肉コロッケや、足寄町産の豆腐を使った冷やっこなど、地域の味が堪能できます。
また、子ども用イス・スプーン・フォーク・小鉢なども用意されており、家族連れにもやさしいレストランです。
営業時間:
・4月中旬~10月中旬:9:00~18:00
・10月中旬~4月中旬:9:00~17:00
※店舗ごとに異なる場合があります。事前の確認をおすすめします。
道の駅内にはテイクアウトコーナーもあり、サクサクのコロッケや濃厚なソフトクリームも人気です。
中でも、ラワンブキジャムがかかった「ラワンブキソフトクリーム」は、ここならではの一品です🍦
🚉 銀河線展示・松山千春コーナー
👶 子連れに優しい設備
📚 その他・リンク集
※2025年8月現在の情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
🌠 銀河線の終着駅へ──
ふるさと銀河線の記憶をたっぷり堪能した私たち。
「まだ今日は終わらないよ〜」と車を走らせ、次に向かったのは…
その名も、道の駅「オーロラタウン93りくべつ」!

ここは国道242号沿い、足寄町のお隣・陸別町にある道の駅で、
かつての陸別駅と一体になった“道と鉄道の駅”でもあります。


なんといっても注目ポイントは、道の駅あしょろと同じく、
ここもまたふるさと銀河線の拠点だった場所。
まさに今日の旅は、“銀河線”でつながっていたんだなぁ…と感じるルートでした🌌
🚉 道の駅の中にも、銀河線
館内に入ると、さっき立ち寄ったあしょろ銀河ホール21と同じく、
ふるさと銀河線りくべつ鉄道の展示がしっかりあります。

ここでは、廃線となった銀河線の旧陸別駅跡を活用して、
本物の車両に乗れる「乗車体験列車」や運転体験コースまで用意されているそう。


「これは次回、ぜひ体験せねば…!」と、ちょっと本気で考える。
展示を見ているうちに、なぜか目に飛び込んできたのは──
💛 「幸せの黄色いハンカチ」!?ここで?
駅の中に、なにやら目立つ黄色いハンカチの看板が。

「えっ、あの映画って、陸別でロケしてたの!?」
実は私、“幸せの黄色いハンカチ”のタイトルは知っていたけど、
恥ずかしながら、観たことがなかったのです。
なんで道の駅にこんなに推されてるのか気になって…
今夜は車の中で映画鑑賞会、決定!🎬
🚐 車中泊の夜、黄色いハンカチと涙と納豆
駐車場に停めたハイエースの中、タブレットで映画を再生。
…いや、これがね、想像以上に良かったんです。

淡々とした中に人間味が溢れていて、
高倉健さんの演技がもう…沁みる。
そして物語のクライマックス、黄色いハンカチが竿に揚がっていたあのシーン──
今、自分たちがその“最初のあのシーンのロケ地”にいるんだと思うと、
感動のボルテージがさらに上がってしまって。

旦那と2人、ハンカチ片手に…🥲
🎬 幸せの黄色いハンカチのあらすじ【ネタバレあり】
一方、同じ頃に網走刑務所から出所したのは、30歳を過ぎた元囚人・島勇作。彼は刑務所生活6年3ヶ月を経て、かつての妻光枝のもとへ戻るか悩みながら放浪します。
勇作は無免許運転で警察に止められますが、過去の縁で助けられ釈放。やがて、欽也が途中で拾った女性・朱美と合流し、3人で旅をすることに。
勇作は「もしまだ自分を待っているなら、家の竿に黄色いハンカチを下げていてほしい」と、かつて光枝に伝えていました。
旅の終わりに近づき、勇作は光枝の家がある夕張へ向かいますが、不安から一度は引き返します。
しかし朱美の後押しで再び訪れた家の前には、なんとたくさんの黄色いハンカチが風になびいていたのです。
勇作と光枝は感動の再会を果たし、夫婦の再生を誓い合います。
一方、欽也と朱美もその姿に心を打たれ、車内でキスを交わしながら旅の続きへ──。
人生の再出発と愛の再生を描いた、心揺さぶる名作ロードムービーです。
🍱 夜ごはんは…納豆 on 焼きそば弁当!?
映画を観終わって、お腹が空いてきた頃。
ふと、旦那がつぶやく。
「焼きそば弁当に納豆かけたら、どうなるんだろうね?」
……いやいや、やらんでしょ普通?って思ったけど、
彼はやるんです。納豆があれば、何でも挑戦する人種。
そして完成したのがこちら:
\焼きそば弁当 with 納豆トッピング/

見た目は……まあ、正直かなりアレです(笑)
でもね、これが予想外に美味しかった。
ソースのコクに、納豆のねばねばが意外とマッチして、
気づけば完食してました。むしろ、ちょっとクセになる味。
🛏 銀河と映画と納豆の夜
こうして、銀河線の終着駅・りくべつで過ごした一日が終わりました。

旅の1日を振り返ると、この日は2020年7月7日。
七夕だというのに、短冊も浴衣もない、
代わりに焼きそば弁当と納豆と銀河線にまみれた、なんか色々だった1日🤣
でも──
映画を観て、列車に触れて、旅の偶然に心を動かされたことは、
なんだか願いごとが叶った夜のようにも思えました🌌
またひとつ、旅のアルバムにページが増えました📖✨
あ・・・もちろんスタンプもひとつ増えました☺️

📍 道の駅 オーロラタウン93りくべつ|施設情報まとめ
🚗 アクセス・地図はこちら
🏢 館内の主な施設
・十勝・北見方面のバス案内所
・旧銀河線駅舎を活用した「りくべつ鉄道」
・郷土の医師・関寛斎を紹介する「関寛斎資料館」
・約4,000㎡の芝生公園(散策・休憩スポット)
・2階には宿泊施設「オーロラハウス」(全18室/Wi-Fi・バストイレ完備)
🚉 鉄道体験・りくべつ鉄道
・展示見学(列車・駅舎)
・約500mの試乗体験(旧構内)
・中学生以上対象の「運転体験(5.7km走行)」が人気!
鉄道ファンはもちろん、お子様連れでも楽しめるスポットです。
🛏 宿泊「オーロラハウス」について
・全室バス・シャワー・ウォシュレット・Wi-Fi完備
・朝夕食付きプランあり/バリアフリー対応
・チェックアウト後もバス停として活用でき、公共交通の旅にも便利です。
・道の駅施設内にあるため、観光・鉄道体験の拠点としても◎
📅 営業時間・設備
・11月〜3月:9:00〜17:00
・無料Wi-Fi/急速充電器あり
・駐車場・トイレ完備(24時間)
・屋内外ともに清潔で、ドライブの休憩にも最適です。
📚 公式リンク
https://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/2355/
※2025年8月現在の情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
❄️ そして、朝──日本一寒い町の実力を知る
そして翌朝、2020年7月8日。

「気温…15度!?7月だよね?」

さすがは“日本一寒い町”陸別。
ひんやりと澄んだ空気に、ちょっと肩をすくめながら外に出る。

そんな朝には、車内でキンと冷えた函館ラッキーピエロのミルクコーヒーをグビッ!
「……うん、これで今日も走れそうだね」
そして、再びエンジンスタート。
目指す次の道の駅もまた、電車と縁があるあの場所。
そしてそこで、
とびきり“幸せ”な名前の駅と出会うことになるのですが──
それは、また次回のお楽しみ。
🌼このブログは、2020年7月の旅の思い出をもとに綴っています。
現在とは情報が変わっている可能性もありますが、
のんびり読んでいただけたら嬉しいです🍀