森に囲まれた道の駅「白金ビルケ」で迎える静かな朝。
澄んだ空気の中、ご飯を炊いて味わうレトルトカレーは、なぜこんなに美味しいんだろう。
旅の朝は、何気ない時間こそが、宝物。
そして目指したのは、美瑛の名所「青い池」。
さらに、夏限定の絶景・上富良野「日の出公園」のラベンダー畑へ——。
今回は、美瑛の自然を満喫しながら、季節の美しさと出会った“とある夏の朝”の物語をお届けします🌿
🌅 朝の白金ビルケ|森の中で迎える静かな目覚め
前日の夜、静寂に包まれた「白金ビルケ」でぐっすり眠った私たち。
目が覚めると、森の中からは小鳥のさえずりと葉が揺れる音だけが聞こえてきて、まるで自然に包み込まれているような心地よさに包まれました。

旅先で迎える朝は、いつも特別だけど、ここ白金ビルケの朝は格別。
ふと空を見上げると、木々の隙間から朝日が差し込んできて、まだ少し冷たい空気の中に希望の光がすっと伸びていました。

そんな朝にぴったりの朝ごはんは……大好きな「みよしの」のレトルトカレー!

もちろん餃子も美味しいけど、もちろんカレーもウマい!
今朝炊いたご飯に、みよしののカレーをかけて、熱々をいただきます。

北海道に来ると、なぜか食べたくなるこの味。どこか懐かしくて、やさしくて、旅の疲れも吹き飛ぶ一皿です。

「やっぱり、みよしのカレーって最強だよね」
このなんでもない朝が、私たちの旅のいちばんのごちそうかもしれません。

静かな森の中で、自然の空気と北海道の味をゆっくりと味わう。
それは、贅沢でも派手でもないけれど、忘れがたい朝の時間でした。
💧 感動ふたたび「青い池」へ|静けさと青さに包まれる朝

「朝一番なら、きっと誰もいないよ」
そう言って早起きして向かったのは、道の駅「白金ビルケ」から車ですぐの観光名所「青い池」。

この日は7時すぎに到着。
まだ誰も来ていない時間帯で、駐車場には私たちの車しかありませんでした。

静まり返った森と、少し肌寒い朝の空気。
こんな贅沢な青い池、なかなか体験できない……!

駐車場に車を停めて、ふたりで記念撮影。
背景には、青い池だけでなく、立派な山の姿がくっきりと浮かんでいました。

その山の名は――十勝岳(とかちだけ)。

大雪山連峰の主峰として知られる活火山で、青い池の神秘的な青さの秘密にも深く関わっています。
白く雪をまとった姿は堂々としていて、青と白のコントラストがとにかく美しい。

「写真の背景に写ってるあの山、かっこいいよね」
と、思わず見とれるほどでした。

近くには白樺の木もあって、その白い幹の模様に触れるだけで、まさに“北海道の夏”を感じられました。


肝心の青い池も、やっぱり美しかった。
空の青さが水に溶け込んだような、透明感と深み。
木々の間から差し込む朝日が、静かな水面をキラキラと照らしていました。

あまりの静けさに、歩いている人も数えるほど。
耳をすませば、小鳥の声と風の音だけが聞こえるような、神聖な空間でした。

ちなみにこの年(2020年)からは**駐車場が有料(500円)**になったとのことですが、朝早すぎたせいか、支払い場所や料金徴収の様子は見かけませんでした。
(※後日行く方は、しっかり確認してね!)

この年の前年にも家族旅行で訪れて二度目の訪問。
やっぱりこの青さには心を奪われました。
「また来たい」と思わせてくれる場所って、そう多くはありません。
青い池は、間違いなくそのひとつです。
🌿 上富良野|途中の景色もごちそうでした
青い池の幻想的な青さを満喫したあと、次に私たちが目指したのは上富良野「日の出公園」。
本当はこのまま海沿いをぐいっと走って行きたいところだったけれど、「今しか見られないラベンダーをどうしても見たい!」という気持ちが勝り、思い切ってルートを内陸へと切り替えました。
でも、その選択は——大正解でした。
なぜなら、道中の景色がとにかく最高だったんです。

丘がいくつも重なり合うように広がり、畑がつくるパッチワーク模様。
さわやかな緑、点在する木々、遠くにくっきりと見える十勝岳連峰。
まるで北海道らしさをぎゅっと詰め込んだ絵葉書のような風景が、車窓いっぱいに広がっていました。

途中、思わず車を停めて撮影タイム。
我が家のハイエースも、そんな大自然のなかで堂々とした佇まい。

バックには雪を残した十勝岳がどっしりと構えていて、空と大地と山と愛車のコントラストがたまらない光景でした。
しかもこのあたり、観光スポットから少し離れているせいか、人もまったくいない静けさ。
深呼吸すると、森の香りと草の匂いが胸いっぱいに広がって、ああ今ここにいるんだなぁ…と心がじんわり温まってきます。
そしてそのタイミングで、ちょっと立ち寄ったコンビニで見つけたのが——
ご当地の「上富良野産ホップ使用ビール」!

そのラベルの可愛さと、今いるこの風景にあまりにもぴったりで、思わず購入してすぐ撮影📸
「この景色にこのビール、完璧すぎるでしょ!」とテンションもMAXに。

さらに目を奪われたのが、足元に咲いていたルピナスの花。
紫の花穂が空に向かってすっと伸びていて、花言葉の「空想」「想像力」そのものの姿でした。
空を見上げると、真っ青なキャンバスにぽっかり浮かぶ白い雲。
風もやさしくて、鳥の声も響いて、もうすべてが完璧なバランス。

そして見えてきたのが、小高い丘の上に並ぶログハウスとヨーロッパ風のかわいい家々。
まるで絵本の世界に迷い込んだような眺めに、思わず車を停めてまた写真をパチリ。

その先にも、どこまでも続く草原と青空。
ラベンダーを見に行く道中すら、まるで映画のワンシーンのようでした。

だからこそ、やっぱり車中泊の旅っていいな。って思えるのでした。
🌸 上富良野「日の出公園」|ラベンダーの香りと鐘の音が響く丘
絶景ドライブの先に待っていたのは、今回の旅でどうしても訪れたかった場所——
上富良野「日の出公園」。

駐車場から少し歩くと、目の前に広がるのは見渡す限りのラベンダー畑。
斜面一面に咲き誇る紫の花々に、思わず「わぁ…!」と声が漏れてしまいます。

道沿いでラベンダーのお手入れをしていたトラクターの姿も、なんだか絵になる風景。

その美しさもさることながら、驚いたのは入場無料という点。
こんなにも手入れが行き届いたラベンダー畑を、誰でも自由に楽しめるなんて…
上富良野、太っ腹すぎます。

公園の頂上には展望エリアがあり、そこには「幸福の鐘」が。

鐘の向こうには、上富良野の町並みと美しい田園風景が一望できて、まさにここは“ラベンダーと風景の特等席”。






静かに鐘を鳴らすと、やさしい音が風に乗って丘の下まで響いていきました。

そして見下ろす景色の先に見えるのは、またしても堂々たる十勝岳連峰。
「北海道に来たんだなぁ」と実感できる絶景です。



朝の静かな空気の中、ラベンダーの香りに包まれ、鐘の音に耳を澄ませて、
ここにしかない時間をゆっくりと味わいました。

🧳 旅のまとめ|青さと紫に包まれた、心洗われる1日

静寂の森で迎えた朝、みよしのカレーで始まるほっとする朝ごはん。
そして、何度見ても心を奪われる「青い池」の神秘的な青さ。

ラベンダー香る丘の上から十勝岳を眺める「日の出公園」でのひととき——。
派手な観光地でも、豪華な施設でもないけれど、自然と空気と光が織りなす贅沢な時間に、身も心も癒された一日でした。
「北海道って、やっぱりいいな」
そんな思いが、静かにじんわりと広がる夏の旅。

また来よう。今度はもっとのんびり、何日でもいられるように。
そんな未来の旅を思い描きながら、今日も思い出ひとつ、記念のページを増やしました。


📍 青い池(白金青い池)|施設紹介
🌋 成り立ち
1988年の十勝岳噴火による火山泥流災害を防ぐため、美瑛川に堰堤(ダム)を設けたことがきっかけで、偶然水が溜まり誕生した“防災工事の副産物”です。
🔵 青く見える理由
上流から流れ込むアルミニウムを含んだ地下水と美瑛川の水が混ざることで、微細な「コロイド粒子」が生成され、太陽光を散乱して鮮やかな青に見えます。
池の底が白いのは硫黄や石灰成分の影響です。
📷 見どころ
・水没したカラマツや白樺が立ち枯れたまま残り、唯一無二の風景に。
・季節や天気、時間帯により色が変化。特に夏の晴天10〜14時ごろがベストタイム。
・冬は池が凍結し、期間限定でライトアップも実施されます。
🚗 周辺スポット・アクセス
・上流3kmの「白ひげの滝」もおすすめ。
・自転車での田園風景めぐりも人気です。
🌍 ちょっとしたトリビア
・1998年に写真集で紹介され話題に。
・2012年、AppleのMac壁紙に採用されたことで世界的に有名になりました。
📍 上富良野 日の出公園|施設紹介
🌸 ラベンダー園
・見頃は例年7月上旬〜下旬。
・早咲き「こいむらさき」、遅咲き「おかむらさき」の2種を中心に、バラ・ツツジ・ジャーマンアイリスなども。
・入園無料で自由に散策でき、「かみふらの八景」にも選定されています。
🔔 展望台・鐘
・丘の上にある展望台からは十勝岳連峰・芦別岳・上富良野の町並みを一望。
・展望台は階段でのアクセスのみですが、周辺はバリアフリー対応。
・「幸福の鐘」が設置されており、ラベンダーと景色のコラボが絶景です。
⛺ オートキャンプ場
・営業期間:4月下旬~10月下旬
・設備:センターハウス、炊事棟、バーベキューハウス、コテージ、乗用車50台分の駐車場
・自然を楽しみながらゆったりキャンプが可能です。
⛷ スキー場
・営業期間:12月中旬~3月
・リフト1本、休憩所完備。
・ローカルな雰囲気の中で、のんびり滑れる穴場的ゲレンデです。
🚙 アクセス・設備
・JR富良野線「上富良野駅」から徒歩約15分(1.2km)、または車で約5分。
・無料駐車場:約97台分
・車椅子対応トイレ完備
・火山活動が続く十勝岳の噴煙を遠望でき、地質的にも興味深いスポットです。
🎪 イベント情報
・夏のラベンダーシーズンには多くの観光客でにぎわい、地元のイベントも開催されます。
・開花状況は年によって異なるため、訪問前の情報チェックがおすすめです。
📝この記事は、私たちが2020年7月に実際に訪れた際の体験をもとに、当時アメブロで書いていた内容を再編集したものです。
最新の情報とは異なる場合がありますが、旅の思い出として楽しんでいただけたら嬉しいです♪

そして今、この記事を書いているのは、あの旅からちょうど5年後の同じ季節。
きっと今も、あの丘にはラベンダーが咲き、青い池は変わらぬ青さをたたえているのでしょう。
そんな景色を想像しながら、思い出をなぞるようにキーボードを打つ——
思い出の配当は今でももらい続けています。