北海道の広大な大地を、ハイエースで巡る私たち夫婦の車中泊旅。
今回は、前回の「足寄湖〜足寄〜陸別」の旅に続いて、旧・ふるさと銀河線の駅のひとつ「道の駅ステラ★ほんべつ」へ。
そのあとには、全国的にも有名な「幸福駅」へも立ち寄りました。
どちらも、ただの観光地というより“時間が止まったような感覚”を味わえる、不思議なスポット。
駅の跡地に残る風景から、当時の暮らしや想いを感じながら――
静かに、でも心が温かくなる体験が待っていました。
ふるさと銀河線の足跡を辿って
前回の記事では、今はもう無い貴重だった「道の駅 足寄湖」から
「あしょろ銀河ホール21」、そして日本一寒い街「道の駅りくべつ」へと移動しながら、廃線となったふるさと銀河線の痕跡を辿る旅をお届けしました。
前回のお話はこちら

このふるさと銀河線、かつては池田駅から北見駅まで140kmを結んでいたローカル線。
🚂 かつての全駅名と、現在の保存活動について見る(ここをクリック)
🗺 ふるさと銀河線 全33駅名(池田〜北見)
- 🚉 池田
- 🚉 様舞
- 🚉 高島
- 🚉 大森
- 🚉 勇足
- 🚉 南本別
- 🚉 岡女堂
- 🚉 本別
- 🚉 仙美里
- 🚉 足寄
- 🚉 愛冠
- 🚉 西一線
- 🚉 塩幌
- 🚉 上利別
- 🚉 笹森
- 🚉 大誉地
- 🚉 薫別
- 🚉 陸別
- 🚉 分線
- 🚉 川上
- 🚉 小利別
- 🚉 置戸
- 🚉 豊住
- 🚉 境野
- 🚉 西訓子府
- 🚉 西富
- 🚉 訓子府
- 🚉 穂波
- 🚉 日ノ出
- 🚉 広郷
- 🚉 上常呂
- 🚉 北光社
- 🚉 北見
🚆 現在も動く車両が!
りくべつ鉄道(旧・陸別駅)で保存されているふるさと銀河線
北海道足寄郡陸別町の「旧・陸別駅」では、2006年に廃線となったふるさと銀河線の車両が今も大切に保存・公開されています。
2008年に「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」として開業し、実際に使用されていた車両が動態保存されています。
- 🚆 保存車両:CR70形×2両、CR75形×4両(計6両)
- 🚧 公開形式:乗車体験・運転体験も可能
- 🛠 展示:排雪モーターカー、保線作業車も併設
- 📍 場所:北海道足寄郡陸別町(旧・陸別駅構内)
- 🌐 公式サイト:ふるさと銀河線りくべつ鉄道
「りくべつ銀河鉄道は、夢を乗せて今も走り続けている」
その中でも陸別駅では、今でも体験乗車ができる施設が残っており、保存された車両が展示されていたりと、まるで時間が巻き戻ったような空間がそこにはありました。
今回は、その銀河線つながりで、「本別駅」跡が道の駅として生まれ変わった場所――
「道の駅ステラ★ほんべつ」へ向かいます。
道の駅ステラ★ほんべつ|星と歴史を感じる場所
ステラ★ほんべつの「ステラ」はラテン語で「星や恒星」という意味です。
道の駅の建物は建物の屋根には7つの尖塔があり、北斗七星をイメージしたデザインになっています。

かつてここにあった本別駅も、ふるさと銀河線の一部として、本別町の中心を支えていました。
現在その跡地に立つのが「道の駅ステラ★ほんべつ」。

道の駅内には「旧・駅時代の面影」を感じられる…そのままが残っています。

道の駅の入口や敷地内には、かわいいキャラクターの石像が設置されており、来場者をかわいらしく出迎えてくれます。

ところでこのキャラクターって…?🤔

道の駅ステラ★ほんべの敷地に石碑として設置されているキャラクターは、本別町のマスコットキャラクター「元気くん」です。
「元気くん」は豆の形をモチーフにした本別町の自慢のキャラクターで、「日本一の豆のまち」を象徴しています。
館内では地元特産の豆や農産物、手作りのお菓子などが販売されており、ドライブの休憩だけじゃなく“地元を知る”場所にもなっています。
ステラ★ほんべつの一角に、そっと設置されていた「本別駅」の歴史パネル。
ふと立ち止まって見てみると、そこにはモノクロ写真の数々と、今はもう見られない鉄道の姿が写っていました。

— 走っていた列車の顔。
— 雪に覆われたホームの風景。
— かつての駅舎と、煙をあげるSL。

「こんな時代が、確かにここにあったんだなぁ」って。
説明文には、開業の年や路線の変遷、そして最終的な廃止に至るまでの流れが丁寧に記されていて、
単なる“駅”の話じゃなくて、町の歴史そのものなんだと感じました。

「路線跡の支柱に、当時のレールが再利用されている」
鉄道がなくなっても、レールは別の形で今もこの町の中に生き続けてる。

道の駅って、ただの休憩スポットじゃなくて、こういう“町の記憶”を残してくれる場所でもあるんです。
ほんの数分立ち止まってパネルを読むだけで、本別という町が少し身近に感じられた気がしました。
もちろん、道の駅スタンプラリーのスタンプも忘れずに…

ここでもまた一つ思い出が増えました。
ウトナイ湖から始まった私たちのスタンプラリーの旅。

振り返れば、あのとき何気なく手に取ったスタンプブックが、今では旅の地図になっていました。

この一冊があったからこそ、
ふらりと立ち寄った道の駅で、知らなかった町に出会うことができたかもしれません。
スタンプを集めることが目的だったはずなのに、
気づけば、旅そのものの景色がどんどん心に刻まれていく。
今から5年前の出来事だけど、しっかり記憶にも刻まれています。
💗 道の駅ステラ★ほんべつ|施設情報まとめ
📍 アクセス・場所
🚗 帯広市中心部から車で約1時間
🏠 主な施設・サービス
- 鉄道時代の遺構と展示(旧ふるさと銀河線本別駅跡)
- 中華レストラン・軽食コーナー
- パン工房「アリコヴェール」:
本別産小麦使用「食パン小麦の匠」・メロン果汁入り「かりかりメロン」が大人気 - 本別ブランド「キレイマメ」など豆製品や銘菓・木工品などを販売
- 地元農産品・加工品・工芸品・道の駅グッズコーナー
- 駐車場:大型5台、普通車97台
⏰ 営業時間・定休日
観光案内所・物産販売:
・5月〜9月:9:00〜19:00
・10月〜4月:9:00〜18:00
・12月30日:9:00〜13:00
レストラン:
・11:30〜14:00、17:00〜20:00
・毎週火曜定休
※11月は施設メンテナンスにより臨時休館あり
休業日:年末年始(12月31日〜1月3日)
🔗 公式サイト・お問合せ
電話:0156-22-5819
メール:honbetsu-michinoeki@outlook.jp
※2025年8月現在の情報です。最新情報は公式サイトや現地案内をご確認ください。
幸福駅|名前だけじゃない、想いがつまった駅舎

そして次に向かったのが、帯広市の郊外、のどかな風景の中に佇む「幸福駅(こうふくえき)」。
道の駅から約1時間ちょっと走ったところ…

この駅、もともとは1956年に旧国鉄広尾線の「幸福仮乗降場」として開設され、同年11月に正式な駅「幸福駅」として開業しました。
しかし1987年、広尾線の廃止とともにその役目を終えることに。

でも――
駅が廃止されたあとも、その名の縁起の良さから注目され、
「愛の国から幸福へ」というキャッチフレーズとともに全国的なブームに!
今ではすっかり観光名所として生まれ変わり、年間20万人以上が訪れる帯広市の人気スポットになっています。

木造の可愛らしい駅舎やプラットホーム、朱色のディーゼルカーもきれいに整備されていて、
まるで“幸せの物語”のワンシーンに迷い込んだような空間です。

🎫 幸福駅といえば「幸せの切符」!
この駅で有名なのが、特大サイズの「幸福切符」。
「愛国から幸福へ」というキャッチコピーが印刷された縁起物で、観光用に特別デザインされています。

実際の鉄道には使えませんが、その分“願いを叶えるお守り”のような存在。

正面にはたくさん貼られた幸福切符のメッセージが並んでいて、
それを眺めているだけでも、なんだか心があったかくなります。

私たちは切符こそ買わなかったけれど、
「ピンクに囲まれたこの景色そのものが、もう十分“幸福”なんだよね」なんて思ってしまいました。
🧸 キーホルダーは旅の証!
売店で見つけた「幸福駅キーホルダー」は、即購入!
なんと日付を選んで彫刻してもらえるんです。

「記念日の日付にしようかな?」なんて迷いましたが、
やっぱり今日ここに来たことそのものが特別――
ということで、当日の日付(七夕の翌日😅)を刻印してもらいました。


あと1日早ければ「七夕キーホルダー」になったのにな〜なんて思いつつ🤣
その“惜しさ”すらも旅の思い出として愛おしくなります(笑)

😆 顔ハメパネルは外せない

こういう場所に来ると、なぜかやりたくなるんですよね…顔ハメパネル。
もちろん、うちの旦那もちゃっかり顔を突っ込んでニコニコ。
そんな姿を見ていると私もやりたくなるので…

“おバカ顔”を写真に収めながら、また一つ思い出という記憶が刻まれます。

幸福駅は、鉄道としての役目を終えても、
人の想いや願いを運び続けている駅なんだなぁと実感。

派手な観光スポットではないけれど、
こういう“心に残る場所”があるから、北海道の旅はやめられません。


💗 幸福駅|施設情報まとめ
📍 アクセス・場所
🚌 十勝バス「広尾」行き →「幸福」下車 徒歩約5分
🚗 帯広中心部から車で約30分
🏠 主な施設・サービス
- 木造駅舎・板張りホームの見学(無料)
- 朱色のディーゼルカー(2両)展示
- 記念グッズ販売(幸福切符、キーホルダー など)
- 幸福の鐘(撮影スポット)
- 幸福ふれあい広場展示ホール(要予約)
- 駐車場:普通車36台、大型バス5台
- 台湾・合興駅との姉妹駅協定に関連した展示もあり
💍 幸福駅ハッピーセレモニー(体験イベント)
開催期間:4月下旬〜11月上旬(主に夏季)
参加条件:カップル・夫婦・親子・友人など2名以上(写真プランは1人可)
体験内容:
- 衣装レンタル・写真撮影
- 「幸福の鐘」セレモニー
- 駅舎・ホームでの記念撮影
プラン例:
- フォトプラン:約3,000円(完全予約制)
- セレモニープラン:模擬挙式含む(詳細は公式HP参照)
予約・詳細:公式サイトはこちら
※2025年8月現在の情報です。最新情報は公式サイトまたは帯広市観光交流室へご確認ください。
🚐まとめ|北海道のロマンとぬくもりに包まれて
道の駅ステラ★ほんべつと幸福駅。
どちらも“鉄道の記憶”が残る場所でありながら、それぞれ全く違う表情を見せてくれました。
ステラ★ほんべつでは「地域の歴史と今」が交差し、
幸福駅では「過去の想い出と未来への願い」が重なります。
こうした場所に出会えるからこそ、車中泊の旅はやめられない。
広大な景色だけでなく、「時間」と「心」に残る場所が、北海道にはたくさんあります。

そして何よりも――
「また行きたい」と思わせてくれる力が、ここにはありました。
🚐 次回予告|まだまだ続く、道の駅スタンプラリー旅!
まだまだ、私たちの「道の駅スタンプラリー旅」は終わりません!
とある道の駅に立ち寄ったとき、ふと目に入ったのはカレーの香り。
気づけば旦那が、迷わず席について注文していて…(笑)
その後も別の道の駅に立ち寄り、この日の“終着駅”に到着。

そこでは、まるで絵本の中から飛び出してきたようなかわいすぎるキッチンカーが…!
ついつい買ってしまったカレーパンが衝撃のうまさ✨で、思わず「もう1個!」と言いたくなるほど。
そんなカレーにまみれた1日をぎゅっと詰め込んだ旅の続き、ぜひ次回もご一緒に♪
🌼このブログは、2020年7月の旅の思い出をもとに綴っています。
現在とは情報が変わっている可能性もありますが、
のんびり読んでいただけたら嬉しいです🍀